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日本航空 JAL国際線ファーストクラス機内写真

国際線のファーストクラスと言えば、飛行機の中でも世界最高峰のサービスを受けることができ、人生で一度は搭乗してみたい空間であるかと思います。ということで、2012年の冬のヨーロッパ旅行の際に帰りだけ利用したファーストクラスの紹介をさせてください。

JALのB777-300ER(旧塗装)

そもそも、日本航空のファーストクラスは国際線であれば どこの路線でも搭乗できるというものではなく、就航路線は東京=ロンドン・フランクフルト・パリ・ニューヨーク・シカゴ・ロサンゼルス・ジャカルタ(2013年6月現在)となっており、主に欧米の主要都市が中心となっています。

もともとファーストクラスは収益性が高くない場合もあり(主にマイル等のアップグレードが多いため)、航空会社各社はビジネスクラスに力を入れ、ファーストクラスを減らす傾向にあるようです。(日本航空でもB747退役時に一気に路線数も減りました。)

その中での今回の日本航空のファーストクラスの搭乗です。



JAL国際線ファーストクラスのシートを見ましょう

写真はスカイスリーパーソロと呼ばれ、2013年のパリ線でスカイスイートがデイリー運航になるとともに、国際線において見ることは出来なくなると思います。

出来れば、JALスイートを画像をお見せしたかったのですが、残念ながら私が搭乗した1か月後に東京=ロンドン線でスカイスイートがデビューしたのです。

スカイスリーパーソロ

スカイスリーパーソロ

スカイスリーパーソロがデビューした当時は、大変画期的な座席と思いましたが、現在となっては、出来れば避けたい座席となってしまいました。

ビジネスクラスのシート(シェルフラットシート)がフラットでも水平にならないのに対し、スカイスリーパーソロは水平になるのです。

ただし、若干デコボコしており、現在のベッドになる座席ほどの快適性は無いようです。


シートは白の革であるため、汗をかいていると蒸れます。また、汚れも隠せなくなっているようで、今のJALスイートは茶色を基調としているようです。

ちなみに言うまでもありませんが、十分すぎるくらいに足を延ばすことが出来ます。

このような空間に慣れてしまうと、エコノミークラスどころか、ビジネスクラスすら乗りたくなくなります。
ファーストクラスは ゆとりの空間

JAL国際線ファーストクラスの機内食(東京着便)

ビジネスクラスでも素晴らしい食事を提供してくれますが、ファーストクラスでは高級レストラン同等の食事をいただくことができました。と言うのも、普段地上にいたら絶対食べることの出来ない(経済的に)ものをいただけるからです。

そして今回は、海外発東京行きの便であるため、JALのホームページに写真で掲載されているような料理は出てきませんが、十分に満足出来る食事をすることが可能です。




幻のシャンパンと呼ばれるサロン

幻のシャンパン サロン

一般的な航空会社ですとドンペリを提供していることが多く、だいたい小売価格で1万円ほどでしょうか。

一方のサロンは4万円で販売されているのを見たことがあります。

このサロンを搭載している航空会社は世界でもJALだけです。本数も往復で3本?ほどしかなく、貴重なシャンパンと言えるでしょう。
キャビア

アペタイザーにキャビア

キャビアと言えば、世界三大珍味のひとつとも言われ、お値段も高価で なかなか口にする機会は無いと思います。

そのような中、ファーストクラスでは無料で食べることが出来るのです。

ちなみに、食べ過ぎは体に良くないですが、在庫があれば おかわりも出来るそうです。また、アペタイザーは他に3種類くらいあり、2つ注文してもOKです。
アペタイザー2

こちらもアペタイザー

ファーストクラスの前菜と言えば、どうしてもキャビアを食べたいと思われる方は多いと思いますが、こちらもなかなか美味でございます。

ファーストクラスには前菜が3種類あり、選択することが可能です。また、2品注文もOKです。

メイン スコットランド産のフィレステーキ

メインディッシュはステーキ

メインも複数から選択可能ですが、一番オーソドックス(勝手に思っているだけ)にステーキを選択です。

日本発便だと上等な和牛を食することが可能です。お好みの焼き加減も聞いてくれます。


極上 森伊蔵とかきピー

極上 森伊蔵だって

JALの国際線ファーストクラスでは、極上 森伊蔵をいただくことができます。(※)

森伊蔵と言えば、経済的に滅多に飲むことの出来ないプレミアム芋焼酎と呼ばれていますが、さらにその上の極上 森伊蔵もあるのです。

※東京=ロンドン・ニューヨーク線のみ。それ以外の路線は森伊蔵が飲めます。

JAL国際線ファーストクラスの機内食を評価してみる

今回頂いた機内食は、現地調達であるため、本来の日本航空のファーストクラスらしさを感じることは出来ませんでした。それでも、ビジネスクラスよりワンランク上の食材(キャビアを筆頭に)をいただくことが可能であるのは、ファーストクラスの機内食だからです。

また、日本人が日本へ帰国するときに、機内で炊きたてのお米を食べられるほど幸せなことはありません。JALのファーストクラスとビジネスクラスの長距離便では、機内で炊きたての魚沼コシヒカリをいただけるのは、日系航空会社として魅力的なことだと思います。

次回はぜひ、日本発便に搭乗し、山本シェフの料理を食べてみたいと思います。


JAL国内線ファーストクラスの豪華な装備とサービス

・スリッパ:布の柔らかいスリッパの用意がされています。

・新  聞:提供されています。

・ヘッドホン:BOSE社製ノイズキャンセリングヘッドフォン。(国際線Fクラスのみ)
BOSE社製ヘッドフォン


・上着の預かり:あります。靴からスリッパに履き替えることさえ手伝ってくれます。

・預け荷物優先返却:最優先に返却されます。

・トイレ:布製のお手拭きがあります。あとは、着替えるための台など。
トイレにはタオルも装備





JAL国際線ファーストクラスの総評

よくファーストクラスとビジネスクラスを比較した時に、大して変わらないからファーストクラスのに乗るなんてもったいない。と言う人は多いと思います。私もそうでした。

しかし、実際に搭乗してみれば その意見は間違えであるということが よく分かりました。

例えば、
・最優先で搭乗した瞬間に席まで案内してくれる
 (ビジネスクラスですと、おおまかな場所を教えてくれるくらい)

・靴や上着を脱ぐのを手伝ってくれる

・気さくに話しかけてくれる
 (座席数が少ないので、機内食中でなければ話すくらいの余裕はある)
  ⇒たまたま起きていたら、オーロラが見えることを教えてくれたり等

・広すぎる専有空間
  ⇒ビジネスクラスと比較すれば圧倒的

・高級なシャンパン・酒・料理そしてコーヒー

・ベッドメイキング
  ⇒トイレで着替えている間に、就寝用に布団を敷いてくれる

などなど数えきれません。


印象としては、くど過ぎず いつも見ていてくれるから、行き届いたサービスを提供してくれると思いました。

ですので、私のようにファーストクラスもビジネスクラスも変わらないと考えている方は、ぜひともファーストクラス搭乗にチャレンジしてみてください。次の旅行にビジネスクラスに あまり搭乗したく なくなるかも しれません。

特典航空券であればジャカルタ線(いつまでF設定があるか分かりませんが・・・)、アップグレード特典であればフランクフルト線などで あれば、比較的座席は取りやすいように思えます。