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日本航空 JALビジネスクラス機内写真

JALビジネスクラス(旧JALエグゼクティブクラス)は、日本航空が国際線で提供している、ビジネスクラスのことを指し、ファーストクラスとエコノミークラス(JALプレミアムエコノミー含む)の中間に位置します。一部主要路線でしか設定のないファーストクラスと異なり、JALが運行する国際線の ほとんどの近・中距離路線、長距離でエグゼクティブクラスが設置されており、快適な旅行を楽しむことが可能です。

機内サービスは、路線によって変わりますが、温かい機内食とシャンパンを含む上質なワインの提供、エコノミークラスと比較すると、数倍は広い快適な座席などが主なサービスと言えるでしょう。


JALビジネスクラスのシートを見ましょう

JALビジネスクラスクラスのシートは、2013年より5タイプのシートに分類されるようになります。基本的に、一部の路線を除く長距離路線では、フラットになるタイプの座席、近距離線・リゾート路線では、リクライニングのみの座席が提供されていますが、中・近距離路線も随時、フラットシートへの置き換えが進んでおり、いずれは、ハワイあたりでも、シェルフラットシートには着席出来る時代が来ました。

なお、スカイリクライナーについては、まだ搭乗をしたことがないので、掲載を控えさせてください。

こんなシートが待っています。

シェルフラットNEO

2012年9月上旬現在では、最新鋭のシートで、最新鋭の航空機であるB787に採用されているほか、東京=フランクフルトのB777-300にも採用されています。

従来はB777-300ERの全機種にシェルフラットネオが設置されていましたが、スカイスイートに順次置き換えが進んでおり、長距離便で着席するチャンスが減っていきます。

もともとは、次項で紹介させていただく、シェルフラットシートの改良版というシートであり、収納などの機能面やモニタの大きさなどが改良されています。

このシェルフラットネオですが、座席はライフラットシートになり、ほぼベッドに近い状態になるため、長距離路線であっても、飛行機から降りるときも、元気で いられます。

また、横になる以外にも、クッション長(座面?)が変動するため、足の長さを調整出来、快適な移動空間を維持することが可能です。

エミレーツや全日空で採用されている全席通路側に面している座席や、CXで採用されているフィッシュボーン型の座席に比べると時代遅れですが、座り心地は、悪くないです。

また、2013年1月からNRT=LHRで新エグゼクティブクラスのシートの導入が始まります。座席数が大幅に減ります。
シェルフラットネオの座席
JALシェルフラットシート

シェルフラットシート

先述のシェルフラットネオの改良前というだけですので、スペック的には、あまり変化はありません。座席は電動で動き、世界で初めてシェル型の座席を導入したのが、日本航空らしいです。

ただ、シェルフラットNEOと比較すると、グレーであるために、高級感が無いことと、すでに使用年数が10年以上経過しているため、少し古臭いような感じも否めません。

シェルフラットの名称があるシートは、座席が電動で動きます。ボタン一つでベッドに変更することも可能です。

かつては、欧米線が中心でしたが、現在はHND=SFO/東京=ヨーロッパの他、香港など、アジア線にも導入されています。

現在スカイスイートへの置き換えなどから、シェルフラットシートはハワイ線などにも導入されるようになりました。

電動シート
JAL○カイラックスシート

スカイラックスシート

別名:不快ラックスシートとも呼ばれ、時代遅れのエグゼクティブクラスのシートの評判は、ビジネスクラスユーザーに良くないようです。

リゾート路線やアジアなど短距離路線を中心に運用されているようですが、順次改修される見通しらしいです。

ちなみに、かつてのスーパーシートに足を延ばせる余裕くらいと考えていただければ、分かりやすいかも しれないです。

JALエグゼクティブクラスの機内食

JALエグゼクティブクラスに搭乗した際には、何らかの形で機内食をいただくことが可能です。エグゼクティブクラスの場合、路線や時間帯によって、機内食の内容が大幅に変わるため、一概には紹介を出来ないのですが、私が今まで写真撮影をした機内食を掲載したいと思います。

基本的には、和食と洋食が選べる場合が多いです。

また、特筆すべきは、東京=欧米で導入されている、「お好きなものをお好きな時に」というコンセプトで、1回目の機内食終了後から、好きなメニューをいただけるというサービスです。10種類ほどのメニューの中から、好きなものを好きなだけ食べられます。

AIR吉野家、カレーライスなどのコラボレーションの商品の他、サラダ・洋食/和食のプレート・パスタなどなど、一通りの種類はあり、満足できます。個人的にはカレーライスがおすすめです。

オードブル 

長距離路線の機内食(前菜)

長距離路線は、高級レストランのコース料理のイメージで、前菜からメインディッシュに入り、デザートというコースですが、十分にお腹を満たすことが可能です。

また日本発の便ではステーキのコースがありますが、和牛A3ランク以上に肉が採用されているなど、味に満足させる自信があるようです。

ちなみに、機内では南魚沼産コシヒカリを機内で炊いて、提供してくれるため、コメが美味しいです。
機内食(メイン)

中距離路線の機内食

写真はホノルル=東京線で撮影した機内食です。洋食メニューは「街の洋食屋さん」をコンセプトに食事サービスを提供しています。(行き)

ちなみに、左の写真は帰りの便ですので、ハワイアンローカルをコンセプトにした食事のようです。

なお、ほとんどの中距離路線で、炊きたての南魚沼産コシヒカリを食することが可能です。
機内食は搭乗時間が短いため、ワンプレート

短距離路線の機内食(東京行き)

短距離路線も「街の洋食屋さん」をコンセプトにしています。ただし、左の写真も帰り便のため、別コンセプトのメニューでの提供となります。

基本的に、長距離も短距離も同じコンセプトで提供されていますが、ただ、品数が違ったりするなど、中距離路線の方が、若干豪華になります。

ちなみに、左の写真は香港→東京羽田の写真でしたが、香港発だからでしょうか?肉に火が通りすぎて、硬過ぎました。
機内食 ウェルカムシャンパンとアミューズ・ブーシュ

高級シャンパンを嗜む

東京=欧米線や中距離路線は、離陸後のベルトサイン消灯後からウェルカムドリンクとしてシャンパンorオレンジジュースが提供されます。(両方もらえば、ミモザになるのかな?)

それ以外の路線でも、最初のオーダーを取りに来てくれて、つまみと一緒に持ってきてくれたりもします。

提供されているシャンパンは、市販で5,000円程度のものでして、数年前のパイパー・エドシックと比べると、だいぶ豪華になっています。

また、シャンパン以外に提供されているワインも、エグゼクティブクラスでは3,000円超えのワインであったりするため、大変豪華に感じます。

ちなみに、飛行機=ワインのイメージは強いですが、日本のプレミアムビールや焼酎・日本酒なども、飲めるのが日系航空会社というところでしょうか。


恒例のスナックとシャンパン(ジョセフ・ペリエ)の組み合わせ

JALビジネスクラスの機内食を評価してみる

機内食は同業サイトの方々も紹介していますが、やはり豪華に見えてますよね。ただ、忘れてはならないのが、あくまでも場所は飛行機の中なのです。高級レストランではありません。もしかすれば、実際に食した方の中には、想像ほどでは無かったと思う方も多いでしょう。実際私はそうです。

私の場合、ロサンゼルスに行ったときは、メインディッシュよりも、前菜のサラダの方が美味しく感じました。メインディッシュが美味しくないという わけでは ありません。地上で調理したものを、機内で温め直すのですから、技術的に限界があるのです。

結論から言うと、思ったよりも、フツーなのです。美味しく食べられますが、高級レストランを期待すると、少しガッカリするかもしれない というのが 私の結論です。


一方、ドリンクサービスに関しては、海外の航空会社では、ウェルカムシャンパンなどで、地上駐機中の段階から、いただくことが出来ますが、日本航空と全日空では、日本の法律で禁止されているとかで、そのようなサービスを受けられないのが、残念な点であります。

ただ、提供されているラインナップに関しては、何でもありますので、良いと思います。


JALビジネスクラスの豪華な装備とサービス

・スリッパ: 布の柔らかいスリッパの用意がされています。

・新聞: かつては全クラスで提供されていましたが、経費削減の一環で上級クラスのみとなりました。

・ヘッドホン: パナソニック社製ノイズキャンセリングヘッドホンが用意されています。

・上着の預かり: 着陸前に返していただけます。

・預け荷物優先返却:Fクラス・DP会員・JGC会員の次くらいに、返却してくれます。


JALビジネスクラスの総評

結局は、路線によって快適性が変わるのでは ないかと思います。例えば、長距離路線であれば、機内食も美味しく、快適な座席で十分なサービスも受けられます。一方の短距離路線の場合、やはりシートの問題もあれば、東京=香港などの場合、CXの方が機内食が豪華であったり、少々残念なイメージを払しょくできない感があります。

また、他の航空会社と比較した場合でも、2012年9月上旬現在、JALで最新鋭のシェルフラットネオが現在の航空会社のビジネスクラスで見れば、あくまでもスタンダードです。ビジネスクラスの性質上、旅行者も多いかもしれませんが、ビジネスマンが一人で搭乗することも多々あり、全日空などの、一人掛けのシートや全席通路側に面したシートは、大変魅力的です。

それに比べると、見劣りするようですが、先述したとおり、2013年1月から東京=ロンドン線から、エグゼクティブクラスのシートを刷新し、新シートが順次導入されます。(B777-300ER/東京=欧米線)

新座席について、簡単に詳細を述べると、(以下日本航空株式会社のプレスリリースより)
寝心地にこだわったフルフラットシートで全席通路アクセスを確保。ファーストクラスに近い個室感と
広さで、高い居住性を実現します。
・水平型完全フルフラットシート
・全席で通路アクセスを確保
・ファーストクラスに近い個室感の確保
・大型個人モニター導入 (現行JAL シェルフラット ネオ:15.4インチ ⇒ 23インチ)


ちなみに、座席数が49席になり、現行の63席(B777-300ERシェルフラットシート)〜77席(B777-300ERシェルフラットネオ)と比較すると、大幅に座席数が減るため、相当期待して良いでしょう。

ちなみに、デメリットとしては、特典航空券やアップグレード特典でエグゼクティブクラスが取りにくく なるかも しれないですね。まして、東京=ロンドンやJFKって もともと、特典航空券が取りづらいし・・・。

なので、9月中旬に新シートの発表があり、その際に、アップグレードされる機内食についても、紹介されるので、発表を楽しみにしたいですね。