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ホノルル路線は需要あるのに力入れない?

このサクララウンジをご覧いただければ お分かりになると思います。また、JALのエグゼクティブクラスのシートは、スカイラックスという かつてのスーパーシートの延長のようなシートです。その一方、欧米線ではシェルフラット(NEO)が導入されており、飛行機内で横になることすら可能です。

このように、なぜ需要があるのに、あまり良い機材を使わないかと言いますと、客1人あたりが支払う金額が違うからです。ハワイの場合、ほとんどが観光需要しかありません。一方の欧米路線は、観光需要はありますが、それ以上にビジネスでの需要もあります。




航空運賃の特性

航空運賃は、早く予約をすればするほど値段が安くなります。ただし、その場合、その運賃が適用できる日付が限定されたり、キャンセルや変更が不可あるいは高額なキャンセル料や変更手数料が必要となるため、事前に日程を確定させる必要があります。 だから観光向きです。

逆に、日程を確定させることが不可能な場合、限りなく普通運賃に近い料金を払って、いつでも変更出来るようにするか、ギリギリに航空券の手配を行い、高額な航空運賃を支払わなければ ならず、主にビジネス向けとなるのです。

ビジネスの場合、急きょ翌日に渡航しなければ ならないケースや、行った先で帰国が早まったりする可能性もあり、急な変更にフレキシブルに対応できる運賃であることが求められるのです。


欧米線とハワイ路線の比較

例えば、ハワイの場合、エコノミークラスに乗る人の大半が支払う航空運賃は5万〜10万円程度、ビジネスクラスでも、20万円程度です。旅行で行く人が主であるため、旅行会社のパッケージツアーや、JAL悟空の格安運賃を使う人が多いのです。
(旅行って、事前に日程を決められるため)

一方の欧米路線の場合、もちろん、先述したような格安航空券で乗る人は多くいますが、ビジネスで利用する人は、エコノミークラスでも50万円、ビジネスクラスともなれば80万円とか払う人は、大勢いらっしゃいます。 また、ファーストクラスも普通運賃を払って乗る人は多く、一人ファーストクラスに搭乗すれば、それだけで200万円です。


力を入れない結論

航空会社も民間企業である以上、マネーになる路線は当然力を入れるでしょう。

少なくとも、旅行需要しかないハワイの路線では、格安運賃か、普段ビジネスで飛行機を使っている人が、貯めたマイルで搭乗するくらいですので、客一人から取れる単価は非常に小さいものです。

その上、東京=ホノルル間のライバルは、他の主要路線と比較しても少ないと言え、あまり新しくない飛行機で古いシートを採用しているのでしょう。

今後の展望を考えるなら、現在ボーイングの最新鋭、B787が随時導入されており、サイズ的には成田=ホノルル間で運行されているB767と ほぼ同等です。今後、B787の導入が増えてくるため、近い将来、ハワイ路線にもB787が導入され、シートもシェルフラットネオが導入されることを期待したいですね。
(2012年の理想のお話です)


なお、現実にはB767がしばらくの間運用されるようですが、B767にもスカイスイート2が導入されることになっております。2014年度中にもハワイに行くときには、すべての便においてベッドで横になることが可能になります。


とにかくJALには頑張っていただきたいです。